複数行の数式と番号付け
今回も次のパッケージを利用します。
\usepackage{amsmath}
\usepackage{amssymb}
1行の数式に番号を振る
equation を用います。
例.
\begin{equation} x^2=1 \end{equation}
実行結果.
\begin{equation} x^2=1 \tag{1} \label{eq1} \end{equation}
この番号は、自動的に割り当てられます。例えば、もう一つ equation を利用する際は番号が(2)となります。
この番号「\ref{eq1}」を参照する際は、まず
\begin{equation} x^2=1 \label{eq1} \end{equation}
のようにラベルを設定してから、
\ref{eq1}
として参照します。ただし、丸カッコがつくことはなく、数字だけが表示されます。したがって、
(\ref{eq1})
の形で利用することが多いです。
ただ、いちいち丸カッコをつけるのも面倒ですので、かわりに
\eqref{eq1}
を利用するのがおすすめです(自動的に丸カッコがつきます.)
複数行の数式 (align)
align(アライン)は英語の意味としては整列させるという意味です。
利用法. 揃えたいところで「&」記号を書きます。
例.
\begin{align} (x+1)^2 &= (x+1)(x+1) \\ &= x^2+2x+1 \end{align}
実行結果.
\begin{align} (x+1)^2 &= (x+1)(x+1) \tag{1}\\ &= x^2+2x+1 \tag{2} \end{align}
このように align では、番号が勝手に割り当てられます。それを回避するには align* を用います。
また部分的に番号を削除するには、その行に
\notagを用います。
複数行の数式に一つだけ番号をふる
split を用います。
\begin{equation} \begin{split} (x+1)^2 &= (x+1)(x+1) \\ &= x^2+2x+1 \end{split} \end{equation}
これで中央に番号が振られます。
複数個所を指定してそろえる(alignat)
例.
\begin{alignat}{2} (x+1)^2 &= (x+1)(x+1)& \quad &\text{(2乗の定義)} \\ &= x^2+2x+1 & &\text{(展開)} \end{alignat}
実行結果.
\begin{alignat}{2} (x+1)^2 &= (x+1)(x+1)& \quad &\text{(2乗の定義)} \\ &= x^2+2x+1 & &\text{(展開)} \end{alignat}
注意. 奇数番目の&がそろえる位置です。偶数番目の&は区切りの意味しかありませんので、偶数番目の&の位置ではそろいません。
alignat{2}の2ですが、これは揃える位置の個数(=奇数番目の&の個数)を設定すれば良いようです。