表は、数式モードの中で使用する array と通常モードで使用する tabular があります。 array の要素は自動的に数式モードになるので、数式が多い場合は array を用いると良いかもしれません。 もちろん tabular でもモードを切り替えれば数式も利用できます。 この点をのぞけば二つの利用法はほとんど同じなので、array の使用法を覚えれば tabular にも応用できるでしょう。 (今回も \usepackage{amsmath,amssymb} を利用します。)

基本

表の要素を「左揃え」「中央揃え」「右揃え」にするかは、それぞれ「l,c,r」によって指定します。

キーワード 意味
l 左揃え
c 中央ぞろえ
r 右揃え

表の線は罫線(けいせん)とよばれるますが、この罫線の縦線は記号「|」で表現します。 横線は\hline で入れます。

例1. 罫線を入れない2行2列の表(すべて左揃え)

\[
\begin{array}{ll}
a & b \\
c & d 
\end{array}
\]

実行結果.

\[ \begin{array}{ll} a & b \\ c & d \end{array} \]

例2. 縦の罫線だけを入れた2行2列の表(すべて左揃え)

\[
\begin{array}{|l|l|}
a & b \\
c & d 
\end{array}
\]

実行結果.

\[ \begin{array}{|l|l|} a & b \\ c & d \end{array} \]

例3. 縦と横のすべての罫線を入れた2行2列の表(すべて左揃え)

\[
\begin{array}{|l|l|}\hline
a & b \\ \hline
c & d \\ \hline
\end{array}
\]

実行結果.

\[ \begin{array}{|l|l|}\hline a & b \\ \hline c & d \\ \hline \end{array} \]

例4. 中央の罫線を除いた2行2列の表(すべて左揃え)

\[
\begin{array}{|ll|}\hline
a & b \\ 
c & d \\ \hline
\end{array}
\]

実行結果.

\[ \begin{array}{|ll|}\hline a & b \\ c & d \\ \hline \end{array} \]

例5. 1列目だけ中央ぞろえで、他の列は左揃えの2行3列の表

\[
\begin{array}{|c|l|l|}\hline
x & a & b \\ \hline
y & c & d \\ \hline
\end{array}
\]

実行結果.

\[ \begin{array}{|c|l|l|}\hline 1.41421356 & 3.141 & 2.718 \\ \hline 2.236 & 1.2 & 301 \\ \hline \end{array} \]

この例のように列に関して「l,c,r」のそろえ方の指定は簡単です。

Note. \cline を用いると横線の長さを部分的に引くことができます。

例. \cline{2-3} とすると2列目から3列目まで線が引かれる.

特定箇所だけそろえる位置を変更する

1行目だけを中央ぞろえにしたいという場合はよくあります。 このようなときは、\multicolumn を使用します。

使用法. \multicolumn{まとめる列数}{|c|や|l|などを指定}{表示するもの}

\multicolumnは複数の列をまとめるときにも使用できますが、第1引数を「1」に設定することで、 一つのセルの「左揃え、中央ぞろえ、右揃え」を設定できます。 つまり、このとき \multicolumn の列をまとめる機能は無視してOKです。

1行目だけを中央ぞろえにし、他は左揃えにする例.

\begin{tabular}{|l|l|}\hline
 \multicolumn{1}{|c|}{漢字} &  \multicolumn{1}{|c|}{よみ}\\ \hline
 襷  & たすき  \\ \hline
 徐に & おもむろに \\ \hline
 如才ない & じょさいない \\ \hline
\end{tabular}

実行結果 (htmlによる再現.)

漢字 よみ
徐に おもむろに
如才ない じょさいない

縦の幅を広げる

これは表に限ったことではないですが、\ruleを使用して縦の幅を広げることができます。 \rule は指定した幅と高さをもつ四角形領域を確保し、表示するものです。今は、高さの領域確保だけの機能が欲しいので、 幅を 0pt に指定して実際には表示されないように設定します。

使用法. \rule[確保する長方形の底辺が始まる位置をベースラインからの高さで指定]{長方形の幅}{長方形の高さ}

ベースラインとは、文字が表示される基準となる線のことです。実際に\ruleがどのように働くかは幅を0ptではなくて、 5ptなどとして実際に長方形を表示させることで確認できますので、確認後に 0pt とすると良いかもしれません。

縦の幅を広げた例.

{
\def\r{\rule[-15pt]{0pt}{35pt}} % ローカルに定義
\def\d{\displaystyle} % ローカルに定義
\begin{tabular}{|c|c|}\hline
積分 & 結果 \\ \hline
$ \d \int \sin x \,dx \r $ & $-\cos x $ \\ \hline
$ \d \int \cos x \,dx \r $ & $ \sin x $ \\ \hline
\end{tabular}
}

実行結果 (htmlによる再現.)

積分 結果
$\displaystyle \int \sin x \,dx$ $ -\cos x$
$\displaystyle \int \cos x \,dx$ $ \sin x$

ここでポイントは

\rule[-15pt]{0pt}{35pt}

ですが、これを行ごとにかくのは面倒なので、初めに

\def\r{\rule[-15pt]{0pt}{35pt}} 

として、ローカルに \r という記号を定義しています。全体を波かっこでくくっているのは この \r をローカルに定義するためです。こうすることで、波かっこの外部ではここで定義した \r が無効になります。

\displaystyleも同様です。