Tikzの基礎
Tikzを用いると、TeXの文書中に、直接コードを入力して図形を作成することができる。 非常に優れた命令を持っており、単純な図形ならば簡単に作成できる。
注:以下の出力結果は、SVGという異なる技術で作成していることもあるので、正確でないこともあり得ます。 特にサイズは全く一致しません。
準備
\usepackage[dvipdfmx]{graphicx}
\usepackage{tikz}
と最初に書けばおそらく利用できるはず。
\begin{document}
\begin{tikzpicture}
ここに図形を描くコードを記述する。
\end{tikzpicture}
\end{document}
直線
(x,y)で2次元の座標をあらわす。単位を書かなければcmになる。
\begin{tikzpicture}
\draw (0,0) -- (2,2);
\end{tikzpicture}
折れ線
2次元の点(x,y) を 記号「--」でつなげていけば、折れ線が得られる。
\begin{tikzpicture}
\draw (0,0) -- (2,2) -- (2,0);
\end{tikzpicture}
相対座標を用いた記述方法
上の例は、「絶対座標」を用いた記述例である。「相対座標」は直前の座標から相対的な位置を 指定するものである。相対座標には「++」を座標の前に書く。
\begin{tikzpicture}
\draw (0,0) -- ++(2,2) -- ++(0,-2);
\end{tikzpicture}
結果は先ほどと同じである。
\draw (0,0) -- ++(2,2) -- ++(0,-2);
の2番目以降を相対座標で記述している。++(2,2) は直前の座標が(0,0)なので、絶対座標(2,2)と同じことになる。++(0,-2)では、直前の座標が (2,2) になっており、そこからy軸方向に (-2) 移動した点 (2,0) をあらわす。
極座標
コロン「:」で成分を区切ることで、極座標が使用できる。(通常の座標のように、絶対座標としても相対座標としても使用可能.)
(t:r)
は、tが角度。rが長さを意味する。
\begin{tikzpicture}
\draw (0,0) -- ++(45:1) -- ++(-45:1) -- ++(45:1);
\end{tikzpicture}
点に名前を付けて管理
点に名前をつけて管理すると、再利用しやすい。
点(x,y)に名前を付けるには
\coordinate(点の名前) at (x,y);
とする。
\begin{tikzpicture}
\coordinate(O) at (0,0); % 原点を「O」とする。
\coordinate(A) at (1,0); % (1,0)を「A」とする。
\coordinate(B) at (1,1); % (1,1)を「B」とする。
\draw (O) -- (A) -- (B) -- (O);
\end{tikzpicture}